4月1日に解禁になったシロエビ漁。
今年の初日の水揚げ量は2.8トンという事でまずまずの水揚げ量ですね。
前回ご紹介した『ホタルイカ』と、まだご紹介が出来ていない『ブリ』と併せて、1996年に富山のさかなとして指定されている『シロエビ』。
まさに富山湾の三種の神器と言っても過言ではないですね~。
そんな、富山県外ではなかなか見ることも食すことも難しい『シロエビ』を今回はご紹介できればと思います。
名前が違う!?実は『シラエビ』!!
今回の記事を書くのに色々調べていたらWikipediaになんと驚愕の事実が…。
私も30年余り『シロエビ』食べた~や、『シロエビ』がさ~と言ってきたのに、なんと正式には『シラエビ』と呼ぶそうです。
『シラエビ』(富山で取れるエビ)はオキエビ科という種類に属するエビで、『シロエビ』はクルマエビ科に属するエビという事で、まったく別系統の種類なんだそうです。
(Wikipediaさん、ありがとうございます!)
富山の『シラエビ(正式名称)』が『シロエビ』と呼ばれるようになった理由は定かではないのですが他にも『ヒラタエビ』という呼び方もあるようです。
まあ、あんまり難しいことはわからないのでとりあえず、今回もこれからも『シロエビ』で呼んでいきたいと思います。
富山湾の宝石はやっぱりすごい!商業漁獲は富山湾のみ
シロエビ自体が日本沿岸の固有種で、日本海側は富山湾、太平洋側では遠州灘・相模湾・駿河湾にも生息しているようですが、富山湾の地形の特徴でもある岸近くから急に深くなる地形や、海底が複雑な地形をしている事が理由で富山湾に多く生息しているため、日本で唯一の商業漁獲が可能なようです。
ちなみ余談ではありますが日本の海の深さは1位が駿河湾(静岡県:約2,500m)、2位が相模湾(神奈川県:約1.500m)、3位が富山湾(富山県:約900m)という事で富山湾は3位なのです…。
どちらかというと華々しく富山湾が『1位』と言いたかったのですが。
そして、1位が静岡の駿河湾というのがやるせない…。
静岡には富士山があって有名で、富山には立山があり有名なのですが、海の深さも山の高さも日本一は静岡県…、残念。
だから、富山県出身の私としては心の深さは日本一でいようと思います!(笑)
もとの路線に戻しましょう。
さて、何故シロエビが富山湾の宝石と言われるかの由縁ですが、富山湾でしか商業漁獲が出来ない為、貴重だからという事もありますが、シロエビ自体の姿が透明で美しい為、富山湾の宝石と呼ばれるようになったようです。
時間の経過や、茹でたり冷凍すると色が変わってわからなくなりますが、採りたてのシロエビは本当に無色透明に近い色で、宝石のように見えるというのはわかりますね。
なかなか採りたてのシロエビを見ることは出来ないと思いますが、もしかすると富山県射水市にある新湊漁港のセリ見学で見ることが出来るかもしれないので、気になる方は一度調べてみるのもいいかもしれませんね。
(新湊漁港では通常であればセリ見学は可能なようですが、現在、新型コロナウイルスの影響でセリ見学を中止しているようです。詳しい内容は下記URLをご覧下さい)
http://kittokito-ichiba.co.jp/
食す『シロエビ』!
古くは出汁によく使われていたというシロエビ。
シロエビを出汁に使うなんてもったいない…、と考える私は貧乏性なんでしょうね…。
さて、シロエビを使った料理としては、シロエビの天ぷらや、かき揚げ、お刺身、昆布締めなどが有名ですね。
また、最近ではお土産に重宝されるシロエビ煎餅や斬新な白エビバーガーなどもあり、シロエビを使った新しい食べ物も続々と出てきています。
お刺身に関しては1匹、1匹手で丁寧に殻をむいて作るのでなかなか良いお値段ですが、かき揚げや天ぷらはリーズナブルなお値段で食べることが出来ますよ。
ただ、商業漁獲が可能といっても元から大量に取れるわけではないので、やはり富山県外でシロエビを食することはなかなか至難の業になります。
ですので是非、富山へ行った際は迷わずに食べて頂ければ嬉しいのですが、首都圏にお住まいでどうしても富山へ行くことが出来ないけど『食べたい・食べてみたい』という方がおられましたら、東京駅にあります【富山白えび亭】さんへ行ってみてください。
富山白えび亭さんでは白えび天丼はもちろん、生の白エビを使った海鮮丼等もありますので、富山の気分を味わうことが出来ます。
ただ、たしか数に限りがあった気がしますので詳しくサイトを確認の上、お出掛け下さいね。
https://www.shiroebiya.co.jp/guidance/tokyo.html
また、富山白エビ亭さんではオンラインによる白エビの通販もやっているようですので、そちらから購入して食べて頂く事も可能ですので、是非、ご覧下さい。
4月1日から始まったシロエビ漁は6月~7月にかけて漁のピークを迎え、11月まで漁がおこなわれます。
雪解けが進み、新緑の季節を迎える富山へ足を運んで、富山湾の宝石『シロエビ』を思う存分、食べてみませんか?