産業

☆番外編 第一弾☆ 富山県出身の大手企業の創始者たち!

いきなりですが、新型コロナウイルスの影響を受けて、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』が2020年の年をまたいで2021年2月7日に最終回を迎えましたね。

2021年2月14日からは新しい大河ドラマ『青天を衝け(せいてんをつけ)』がスタートします。

この大河ドラマは、日本近代経済の父と呼ばれる埼玉県深谷市出身の実業家『渋沢栄一』のストーリーを描いた物語になります。

渋沢栄一と言えば福沢諭吉に代って新一万円札の肖像になる方です。(2024年4月~9月頃を予定)

 

さて、前置きが長くなりましたが今回のテーマは産業の番外編第一弾という事で、富山県出身の大手企業創業者を紹介していきます!

渋沢栄一のように大河ドラマにはならないけど、誰もが見たことが・聞いたことがある大手企業の創業者が実は富山県出身だったということをご紹介出来ればと思います。

実は、富山県出身の大手企業創業者の数が結構いますので、第一弾・第二弾と二部構成でご紹介していきます♪

 

 

言わずもがな!富山県を代表する大手企業YKK

説明がほとんど必要ないと思いますが、YKKと言えば富山、富山と言えばYKK。

スライドファスナー世界シェアの45%を占める世界規模の大手企業です。

45%…、単純に考えると世界にあるスライドファスナー製品の二つに一つはYKKという事になるとういう事ですね…。

 

YKK創業者の吉田忠雄さんは富山県下新川郡下中島村住吉(現在の魚津市住吉)出身。

学校卒業後に上京し、一般企業を経て昭和9年(1934年)にYKKの前身であるサンエス商会を立上げファスナー生産(加工・販売)を開始。

創業時は東京都中央区東日本橋に店を構えたものの、東京大空襲により焼失したため、昭和20年(1945年)に富山県の魚津市に戻り鉄工所を買い取り、社名を『吉田工業株式会社』に変更。

その翌年、『YKK』を商標とした。

ちなみに、YKKはヨシダのY、コウギョウのK、カブシキガイシャのKでYKKとなります。

その後、平成6年(1994年)に社名をワイケイケイ(YKK)株式会社に変更し、現在の社名となる。

弟の吉田久松さんと共に現在の世界に誇るYKKグールプへと成長させたのです。

 

ちなみに、私の出身地が富山県黒部市なのですが、黒部市にはYKKの施設がセンターパークを始めとし、主力工場となる黒部製造所・黒部越湖製造所・黒部荻生製造所があり、黒部市の労働人口の半分がYKKで勤務している…、と小さい時に聞いた気がします(笑)

 

本社社屋は東京都千代田区神田和泉町にあり、東京在住の方や、家電好きの方ならご存じかもしれませんが、なんと、JR秋葉原駅の前に大きくYKKと掲げ建っています。

秋葉原にお越しの際は、是非、見てみては如何でしょうか?

 

【公式サイト】https://www.ykk.co.jp/japanese/

 

 

日本ホテルの老舗! ホテルニューオータニ

日本でも指折りのホテルに連なるホテルニューオータニ。

運営は株式会社ニューオータニ。

過去には富山県内にも旧宇奈月町、高岡市の2施設があったものの、2014年に宇奈月ニューオータニホテルはオリックスグループに運営を移し、県内はホテルニューオータニ高岡のみになりました。

現在の直系ホテルは札幌・東京2施設・幕張・横浜・長岡・湯沢2施設・高岡・大阪・鳥取・博多・佐賀・中国(海外)の14施設を展開する大手ホテルグールプです。(アソシエイトホテルは含まず)

 

創業者の大谷米太郎さんは富山県旧西砺波郡正得村水落集落(現在の小矢部市)出身。

なんとこの大谷米太郎さんは元相撲取りなのです。(四股名は砺波山、後に改名して鷲尾嶽)

幕下筆頭までなるものの、手の障害などもあり幕内に上がるのを断念し引退。

その後、相撲時代の四股名を使い鷲尾獄酒店を立上げ、そこから利益を得て鉄鋼業にも参入し大谷重工業(現:合同製鐵株式会社)を設立。

1964年の東京オリンピック開催にあたり、オリンピック委員会と政府より財界に来訪者用のホテル建設を打診され、これを受託しホテル建設を開始。

1964年9月1日に東京都千代田区紀尾井町にあった2万坪近い私有地を利用し、第一号ホテルとなるホテルニューオータニ(東京)をオープンさせ、現在のホテルグールプまでに成長させた。

 

余談にはなりますが、今では当たり前にホテルにある『ユニットバス』ですが、このホテルニューオータニでの設置が初めてになります。(オリンピック開催の為、大量の客室を短期間で作る為に考案されました)

 

【公式サイト】https://www.newotani.co.jp/

 

 

さて、今回はYKKの創業者『吉田忠雄』さんと、ホテルニューオータニの創業者『大谷米太郎』さんについてご紹介させて頂きました。

 

このお二人の共通点は、二人とも高学歴ではないという事です。

吉田忠雄さんも、大谷米太郎さんも最終学歴は小学校となっています。

お生まれになった時代背景などもあると思いますが、まさにお二人とも裸一貫で企業の礎を築き、世界に名だたる企業に成長させた手案は同じビジネスマンとして脱帽の限りです。

 

それではこれにて番外編の第一弾は終了ですが、次回の『番外編 第二弾』ではコクヨ株式会社創業者の黒田善太郎さん、株式会社丸井創業者の青井忠治さんについてご紹介していきたいと思っていますので、次回も是非、ご覧頂ければと思います。

-産業