関西弁・京都弁・名古屋弁などなど、日本各地にその地独特の言葉がありますね。
そう、今回は富山県で使われている方言をご紹介しようと思います。
テレビなどでも特集を組まれることもある方言は地元民にしかわからない難解な言葉です。
まさに県を超えてしまうと伝わらない言葉になってしまうとい面白いものでもあります。
私も東京で仕事するようになって4年近くなりますが、普段は標準語で話しているつもりですが、時々、方言が出てしまうこともあり赤面してしまうことも・・・。
そんな富山の方言を有名なものから、地元民でも使っていなよという言葉を個々でご紹介出来ればと思います。
【認知度:大】『きときと』
富山方言の代表格!テレビなどでも富山の方言として度々紹介されていますね。
空港の名前にもなってしまった代表的な方言です。
意味は「新鮮」「採れたて」などです。
用途としては「今日はきときとな魚とれたちゃー」や「きときとやから上手いやろー」などです。
ちなみに、富山では語尾に『ちゃ』を付けることも多いですね。
富山空港も平成24年から愛称として『富山きときと空港』になりましたが直訳すると「新鮮な空港」となってしまい何だか意味が…、という気持ちもあります。
【認知度:大】『きのどくな』
こちらも県内での知名度は高く「ありがとう」という意味になります。
用途は「家まで送ってもらってきのどくな」や「いっぱいもらってきのどくな」といった感じになります。
【認知度:中】『つかえん』
こちらは標準語と勘違いしそうな方言です。
標準語で考えると「つかえん」=「使えない」になりそうですが、この意味は「かまわない」という意味です。
標準語にも聞こえそうな感じですが、意味は真逆ですね。
用途としては「そこの椅子に座ってつかえんちゃー」という感じですね。
【認知度:中】【こーりゃく】
これは富山で暮らしていると身近な言葉で意味が「手伝い」です。
用途としては「今日の大掃除、こーりゃくして」という感じです。
私の実家は農家だったのですが、祖父によく「今日の草刈りこーりゃくせま」(「せま」はしなさいという意味)などと、よく手伝いをさせられた苦い思い出の言葉です…。
【認知度:小】『だやい』
用途としては「今日、身体だやいわー」や「会社行くがだやいわー」といった感じで、意味は「だるい」になります。
実は私が日常生活でしらずしらすよく使っている方言BEST1です。
というか、「だやい」が方言だとあまり気づいてなかっただけなのですが…。
【認知度:小】『かたい』
こちらも標準語と勘違いしそうな方言です。
標準語では「かたい」=「硬い」になるのですが、富山では「お利口さん」や「良い子」という意味になります。
「お孫さんかたい子やねー」や「かたい子にしとられ」(「しとられ」はしてないさい)といった使い方がります。
さて、ここから番外編で色々な面白い方言を一気にご紹介していきます。
【番外編】ちょっと怪しい言い方の方言
『だいてやる』・・・意味は奢る(おごる)という意味です。「今日の支払いはだいてやる」などで使用。女性の前で使うときは要注意!
『おちんちんかく』・・・えっ、と聞き直したくなるような言葉ですがこれも有名な方言です。
意味は正座する(しなさい)という意味で、「ちゃんとちんちんかかれ」という感じでつかいます。
尚、似たような意味合いで『ちんとする』という方言もあり、こちらはじっとするや、おとなしくするという意味があります。
【番外編】外国語に聞こえる方言
『うい』・・・意味はつらい、しんどいという意味で用途は「食べ過ぎてうい」など。
『なーん』・・・違うや否定の意味で用途は「なーんやちゃ」など。
『ちゃべ』・・・おしゃべりという意味で用途は「あんたちゃべやねー」など。
『だら』・・・馬鹿という意味で用途は「お前だらか」など。
【番外編】兄妹を指す方言
『あんま』・・・長男
『おっじゃ』・・・次男以下の男の子
『あんね』・・・長女
『おっわ』・・・次女以下の女の子
【番外編】食べ物の方言
『まま』・・・ご飯
『やきめし』・・・おにぎり
『はんごろし』・・・おはぎ
『おけそく』・・・白くて丸いお餅
『あんばやし』・・・こんにゃく田楽
『こけ』・・・きのこ
『とっぺ』・・・豆腐
さて、富山の方言は如何でしたか?
実はこの富山の方言は、富山県東部と富山県西部で使う方言が異なっているのが特徴です。
同じ富山県民でも東西で方言が分かれ、場所が変われば結構伝わらないことも多いんですよ。
ここでご紹介した方言は富山の中でもポピュラーな方言のほんの一部分です。
また、方言にはイントネーションや使いまわしが独特なものが多く、ただ言えば伝わるものでもありません。
そんなネイティブな方言を聞くには富山に来て触れるのが一番です。
私も富山へ帰省した際に、たまたま寄ったお店の店員さんの方言やイントネーションなどで「あ、富山のしゃべり方だ」と安心してしまうときがあります。
是非、そんなネイティブな富山の方言を聞いてみては如何でしょうか?