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持ち家率が全国トップクラス!富山県民は家を建てるのがお好き?

富山から東京に出てきて4年弱。

その間に生活の変化や仕事の都合で引っ越しすること3回…。

引っ越しを考えるたびに、賃貸にするかマンションにするかを悩みに悩んで未だに賃貸暮らしの管理者です。

富山にいる地元の知人がもう家を建てた…と聞くと『俺より若いやん』と突っ込みを入れたくなる時もしばしば。

 

そうなんです!

富山の持ち家率は全国トップクラス!!

どうして富山県の持ち家率が高いのかそれを今回は考えていこうと思います。

 

 

結婚と併せて家を建てるのが当たり前?

総務省統計局の「社会生活統計指標 −都道府県の指標− 2016」(2013年データ)では持ち家率が全国1位の富山県。

2018年のデータでは秋田県が1位で富山県が2位のようですが常にトップ3に出てくる富山県。(2017年や2019年のデータが出てこず…)

どうしてランキング上位に常に出てくるのか…?

まさに、富山県民の思考が大きく関わっているのかもしれません。

 

住宅の購入はまさに一生に一度と言っても過言ではない大きな買い物です。

多くの方は結婚をして子どもが大きくなり、手狭になったからというタイミングや、仕事で安定的な地位になり、生活に余裕が出てきたタイミングなどで建てる方が多いと思います。

 

富山県でも、もちろんそういった方もおられますが、多くの人が住宅購入を結婚のタイミグで考える方が多いのです。

古い考え方ですが、多くは兄弟がいれば長男は実家に残り、次男は独立して将来的に家を建てる方が多いと思いますが、富山県では長男だろうが、次男だろうが結婚と併せて家を建て独立する方が多いのです。

そして、それをやってこそ『一人前』といった感じなのです。

ですので、両親の家があっても兄弟それぞれで持ち家を持っているという家庭が多くあります。

早い人であれば本当に結婚と同タイミングでの住宅購入ですし、それ以外の人でも結婚後1~2年以内に購入するという方が多いのです。

 

結婚というタイミングを一つのターニングポイントと考え、『一国一城』の主になるという考えが根強いのかもしれませんね。

 

また、富山県では兼業農家も多い事から田畑を持っている家庭も多く、そこを住宅地に整備してなど容易に土地が準備できるや、売り出されている住宅地の地価が安価というのも要因の一つかもしれませんね。

 

 

住宅の広さもビックリ!?東京の約2倍の広さの住宅

先程ご案内した総務省統計局の「社会生活統計指標 −都道府県の指標− 2016」(2013年データ)では持ち家率もさることながら、延べ床面積の各都道県の統計が出ており、全国平均が122.32平方m(約122平米)に対して富山県の延べ床面積は驚愕の177.03平方m(約177平米)なのです。

もちろん、持ち家率と併せて延べ床面積も富山県が1位となっています。

ちなみに東京都の延べ床面積が90.68平方m(約90平米)ですから富山県の延べ床面積はほぼ東京都の2倍の広さがあるわけです。

ちなみに余談ですが、管理者の私が住んでいる東京の賃貸は約60平米なので約3倍程の差があるわけです…。(なので年に数回実家に帰ると広くて落ち着かないこと…)

 

延べ床面積の広さに関しては先に述べた余裕な土地が多い事や、地価が安価な事と併せて、家族が多いという事が関係しているようです。

子どもの数という事ももちろんの事、将来的には両親とも一緒に住むと考えて必然的に広い住宅になっていくようですね。

 

 

良い事だけじゃない。深刻な空き家率問題

持ち家率・延べ床面積などの住宅面で考えると良い事尽くしの富山県ですが、当然弊害となる問題点もあります。

日本全国で深刻化する『空き家』の問題です。

富山県の持ち家率が高いという事は全てが新築のものという訳ではありませんが、新築数が増えているという事が否めない状況でもあります。

子どもたちが独立して新しい家を建てれば両親が住んでいた家が将来的には不要になってしまうという事です。

そういった事が要因になり住む人を失った空き家は平成30年の段階で、富山県内60,000戸にもなり空き家率としては13.2%にも及ぶのです。(100戸の家があれば13戸は空き家)

 

空き家は防犯面や災害の観点から考えても危険な物になっていきます。

家主の関係者が管理を行ったり、更地に出来ればいいのですが、費用面を考えると中々難しいのも現状です。

県としても色々と対策をしているようですが、圧倒的に空家数が多く全てを対象にというのは難しいようですね。

 

持ち家率が高いという良い面から出てきた『空き家』問題を今後どのように解決していくかが課題なのかもしれませんね。

 

 

さて、富山県の住宅事情で良い面、これからの課題などをご紹介してきましたが、自然の豊かさ、適度な都市化を考えると住みよさは抜群の富山県。

富山県に移住して新築を建てて暮らすというのもありですし、県が行っている空き家住宅の活用などで暮らすのもありかもしれませんね。

富山県の住宅には100年以上経った古民家や、あずま造り住宅、散居村など多くの魅力が数多くあります。

観光等で訪れた際は是非、住宅に目線を向けてみては如何でしょうか?

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