富山県の10市4町1村

特集第1弾! 日本の渚百選「ヒスイ海岸」がある『朝日町』

富山県の最東部に位置し、新潟県糸魚川市と県境を接しているのが『朝日町(あさひまち)』です。

正式な住所は富山県下新川郡(しもにいかわぐん)朝日町になります。

 

10市4町1村からなる富山県の市町村特集の第1弾として『朝日町』をご紹介します。

 

 

朝日町の基本情報

朝日町の人口は2020年10月末日時点で4,740世帯、総人口11,568名。

富山県内はで2番目に人口の少ない町になります。

 

隣接市町村は東側が新潟県糸魚川市、西側が同じく下新川郡の入善町、山間部の一部で黒部市と隣接。

 

北部は海岸沿いとなり日本海(富山湾)に面し、南東部では北アルプスの白馬岳(しろうまだけ)を背にする地形となります。

海岸の海抜0メートルから標高2,932メートルの白馬岳まで、高低差が約3,000メートルあり、海あり・山ありの富山県の魅力を感じる事が出来る貴重な町です。

 

町花は、町内にも多くの品種が自生し、庭木などでも人に親しまれやすいという事から『つつじ』が選ばれています。

また、町木は朝日町に自生し、栽培しやすく強さもあり、町花の『つつじ』同様、庭木などで親しまれている『姫小松』(五葉松の別名)が選ばれています。

 

 

翡翠(ひすい)が特産品!? 誰でも運が良ければ取れるかも

朝日町の海側(日本海)に面している海岸線に宮崎・境海岸があり、別名ヒスイ海岸と呼ばれています。

 

このヒスイ海岸では名前の通り、今でも運が良ければ翡翠の原石を取る事が可能です。

 

場所は宮崎漁港から境川までの約4キロの海岸線であいの風とやま鉄道の『越中宮崎』駅から徒歩10分程度で行ける所です。

 

ヒスイ海岸は海岸と聞くと白い砂浜をイメージされる方も多くおられるかと思いますが、小石で出来た海岸です。

なので、ヒスイの原石も多くが小石ですので中々見つけるのは大変です。

 

ヒスイの見つけ方としては、乾いているときは黒石のように見えていますが、海水や水で濡らしてから光にすかしてみると、光が透けて見える石があればヒスイの可能が大です。

海が荒れた翌日などは、海底から打ち上げられる事もあり見つかる可能性が少し増えるようです。(くれぐれも悪天候の際は海岸には近づいちゃダメですよ…)

 

余談ですが、私の母の実家が隣町の入善町で子どもの時に夏休みを利用してよくヒスイを探しに行った思い出があります。

伯母がヒスイを見つけるのが非常に上手く、何度もコツを聞いたのですが中々見つけることが出来ずいじけていた幼い日を思いま出します…。

 

ちなみに、このヒスイ海岸は日本の渚100選にも選ばれており、冬場の日本海特有の荒々しさもさることながら、穏やかな波の日に日本海に沈む夕日はまさに絶景です。

 

 

ビーチボール?バレーボール? いいえ、『ビーチボールバレー』です!

ビーチボールと言えば夏の海で空気の入った柔らかいボールをワイワイ打ち合う遊び。

一方、バレーボールは体育館や室内のコートで硬めのボールを打ち合って点数を競う競技。

 

そして、この朝日町で誕生した球技が『ビーチボールバレー』なんです!

ちなみに先にご案内しておきますが、ビーチバレーとは異なりますのでご注意を。

 

『ビーチボールバレー』は1978年に気軽にできるスポーツとして朝日町で考案されたスポーツです。

 

高齢者から子どもまで気軽に出来るように、ルールはバレーボールとバトミントンをミックスし、柔らかいボールで恐怖心を無くして、小さな室内(コートサイズはバトミントンダブルスと同様)でも出来るようになっていた為、日本全国に定着する事が出来たようです。

 

 

見て良し、食べて良し『朝日町』

朝日町にはまだまだ見どころ、食べ物は沢山ありますが中々全てをご紹介するのは難しいので、抜粋して幾つかご紹介していきますね。

 

タラ汁

朝日町の宮崎海岸名物。

地元漁師が獲ってきたスケトウダラを、女房たちが浜で暖かく迎えるために作った料理。

新鮮なスケトウダラの切り身・アラ・肝・頭まで全てを入れ味噌で煮こんであり、身体の芯まで温めてくれる一品です。

 

不動堂遺跡

一万年前(縄文時代中期)の居住跡を見ることが可能。

居住跡は19棟、食糧貯槽庫と考えられる穴が9個見ることが出来、中からは多数の土器

や石器が出土した。

国内最大級の竪穴居住跡もあり。

復元した施設なども多数あり、古代ロマンを感じることが出来ます。

 

小川温泉元湯 ホテル小川

四季折々の料理はもちろん、なんといっても特別天然記念物にも指定されている湯の華

が凝固した洞窟風呂は非日常を味わう事が出来る温泉です。

 

 

さて、朝日町は如何だったでしょうか?

人口は富山県内で2番目に少ない町ですが、自然は言うまでもなく豊富で、四季折々を肌で感じることが出来る町です。

 

朝日町泊はかつて宿場町として栄え、名残りとしては関所のあった境関所跡などを見ることも出来ます。

 

歴史を感じさせるものから、探索心をくすぐる名所まで多くの見どころを兼ね備えた朝日町。

新幹線の「黒部宇奈月温泉駅」からは車で30分程度の場所になり、北陸自動車道の朝日インターチェンジは富山県最東端のインターチェンジになりますので富山県にお越しの際は是非、一度散策してみては如何でしょうか?

 

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